(「陸マイラー初めての韓国旅行1日目:その1 成田空港から飛行機に乗る」の続きです)
飛行機が仁川国際空港に着いたのは12:15。 機内から一歩外に出るとそこにはキムチの匂いが充満して…といったことは全くありません。 止まっている飛行機のほとんどが大韓航空とアシアナ航空のものだということを除いては、 日本の空港とほぼ同じ風景が広がります。 広い空港の中をてくてく歩くこと10分。 12:30、やっと入国管理の窓口の前にたどり着きました。 入国管理の窓口は大変な混雑。 6つある外国人用の窓口に、それぞれ100人くらいは並んでいたでしょうか。 到着便を示すボードには成田・関空・中部・福岡という文字が見えます。 並んでいるのはほとんど日本人のようです。 ひたすら待つこと30分。13:00頃になってようやく入管を通過しました。 入管の手続きはパスポートとあらかじめ記入しておいた入国カードを出すだけ。 ものの1分で終わります。 最後に税関で携行品の申告書を渡して、出口を抜ければそこは韓国です。 名前を書いたボードを持った人が大勢いますが、個人旅行の私には関係ありません。 その間をすり抜け、まずはベンチに腰を下ろします。 仁川空港でやらなければならないことは3つ。 円をウォンに両替すること、金浦空港まで移動するリムジンバスのチケットを買うこと、 そして明日乗る列車の切符を買うことです。 出口の目の前にあったのは「BUS TICKET」と書かれたカウンター。 日本からちょっと持って来たウォンだけで足りるはずなので、 リムジンバスのチケットを買ってしまいましょう。 私はチケットを買いたいのだ、という意思を思い切り見せながらカウンターに近寄り、 中のお姉さんにこう告げました。 「キンポコグヮン。Standard.(指を一本立てる)」 後で取って付けたように「Standard.」と言っているのは、リムジンバスに 高級と一般の2種類があることを思い出したからです。 「一般」は韓国語で「イルバン」でいいはずなのですが自信が無いので、 カウンターの上の英語の料金表に書かれていたとおりに「Standard.」と言ってみました。 「××××××××××××××××」 カウンターのお姉さんが何か言っていますが、 チケットを用意し始めたので理解してもらえたのでしょう。 料金表に4500ウォンと書かれていたので5000ウォン札を出すと、 チケットとお釣りの500ウォンが出てきました。 「Bus stop is 6A.」 お姉さんがチケットに書かれた乗り場の番号に○を付けながら説明してくれます。 これで一つの目的は達成です。 次は明日乗る列車の切符を買いましょう。 仁川国際空港の中には韓国鉄道公社の窓口があって、 そこで切符が買えるという情報は入手しています。 が、案内板を見てもどこに窓口があるか分かりません。 仁川国際空港の案内板は「ここに商業施設がありますよ」程度の情報しかなく、 具体的に何があるかは書かれていないのです。 仕方がありません。案内所で聞くことにします。 「韓国鉄道公社の窓口はどこですか」は韓国語でなんと言うのか分かりません。 英語で聞いてみます。 「Excuse me.」 「Yes.」 「Could you please tell me where KTX counter is?」 韓国鉄道公社のカウンターはKTX(韓国版新幹線)がメインなのでこう聞いてみました。 「What?」 「ケイティエッ。Train.」 発音が悪かったようです。「KTX」を韓国語の発音に近い形で言ってみます。 「Near Exit No.6.」 通じました。 言われた通りに6番出口の近くに行ってみると、KTXと書かれたカウンターがありました。 乗りたい列車はあらかじめ韓国鉄道公社のWebサイトで調べてあります。 (URL:http://www.korail.go.kr/2005/eng/index.html Online Reservation - Inquiry/reservationと進むと空席照会ができます。) Webサイトをプリントアウトしたものも持ってきていたので、それを見せながら聞いてみます。 「これに乗りたいんだけど。」ぐらいは韓国語で言えますが、 その後の会話が続かなさそうなのでまた英語です。 「I'd like to take Mugunhwa Train. Tomorrow, Seoul to Suwon. (列車番号を指しながら)This.one-two-o-five.」 これで通じたようです。 カウンターのお姉さんが端末を操作すると、横にあるLCDモニタに 該当する列車の一覧が出てきます。それを見ながら会話します。 「This?」 カウンターのお姉さんも英語です。 「Yeah.」 これで明日のムグンファ1205号、ソウルから水原までで発券できました。 係員とお客さんが同じモニタを見ながら発券するこの仕組み、なかなか便利です。 日本のJRも導入してくれないでしょうかね。 よく見るとカウンターの上にはクレジットカードを通すような端末が。 カード払いができるのか聞いてみましょう。 「(JCBカードを見せながら)カドゥロ トゥアヨ?」 するとカウンターのお姉さん、カードを手に取ってその端末に通します。 使えました。 伝票にサインして手続き終了。これで二つ目の目的もクリアです。 最後は両替です。 本来ならば最初にすべきだと思うのですが最後になってしまいました。 韓国観光公社のWebサイトには、新韓銀行(発音は「シナンウネン」かな)で使える 両替手数料30%割引クーポンがあります。 あらかじめそれを印刷して持ってきてあったのです。 (URL:http://japanese.tour2korea.com/ 両替クーポンは画面右上「両替」から進んでいくと出てきます。) 新韓銀行の窓口を探して、クーポンと一緒に1万円札を出します。 「ファンジョンヘジュセヨ。」 窓口にくる人の目的は両替に決まっているのでわざわざ「両替して下さい」なんて 言わなくてもいいと思うのですが、一応言ってみました。 「Passport Please.」 返ってきた答えは英語でした。パスポートを渡します。 このとき窓口の後ろに表示されていたレートは100円=804ウォン。 戻ってきたレシートにはレートが「808.64」と書かれていました。 1万円両替したので、460ウォンほどお得になりました。とはいえ50円ほどですね。 これで仁川空港でやるべきことは全て終わりです。ソウル市内へ向かいましょう。 バス停の番号は、進行方向に向かって手前から1,2,3…と振られているはずです。 6Aというと結構手前のほうなので、道路に向かって右側に進みます。 ……間違えました。 韓国は右側通行の国。「進行方向に向かって手前」に行きたいのですから、 道路に向かって左に行かなければならないのです。 途中で気が付いて戻りました。 6Aのバス停に付くと、行き先ごとに乗り場が分かれて案内板が出ています。 でも、金浦空港とはどこにも書いてありません。 困りました。 そこにいた60歳ぐらいの男性の係員にチケットを見せて、 どうすればいいかわからない素振りをしてみます。 すると係員の人は「きんぽくうこう?」と日本語で返してくるではないですか。 「ははははは。あなた、あのくるまにのりなさい。」 係員の人は豪快に笑うと、私の肩を押して6Bの乗り場に止まっていたバスに乗るよう 促します。言われた通りに6Bのバスに行き、運転手にチケットを出すと、 何も言わずにもぎってくれました。 「ありがとう。カムサハムニダ。」 あとはこのバスが金浦空港に着いたら降りるだけです。 (写真は金浦空港で降りてから写したリムジンバス。 「首爾」は最近提唱されているソウルの中国語表記。) -------- 国際空港のカウンターに座っている人たちですから英語は当然通じるだろうと 思ったら、案の定大丈夫でした。ただ、日本語はどうなのか分かりません。 バス停の係員の人は日本語を話しましたが、年の頃から言っても 日本の統治時代に日本語を覚えた人ではないと思うんですよね。 自分で勉強したんでしょうか。
by gorgeousd
| 2006-05-03 13:30
| 旅行
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